経済

    インドネシアの有名国営企業

    インドネシア経済を担う主体として国営企業は重要視されています。
    そんなインドネシアの国営企業をいくつかご紹介したいと思います。

    建設産業分野

    インドネシアの建設業界は安定しており、インフラ整備への投資に支えられ、2022年から2025年にかけて年平均5.6%の成長が見込まれています。

    PT Adhi Karya Tbk(アディ・カルヤ)


    1960年にオランダが所有していたArchitecten-Ingenicure-en Annemersbedrijf Associatie Selle en de Bruyn、Reyerse en de Vries N.V.を国有化して設立したインドネシアの建設会社です。
    建設、エンジニアリング、調達、建設(EPC)、観光、貿易、不動産、鉄道インフラと施設の運営者の事業活動をしています。
    5つの事業を基盤としていて、建設事業は、土木・建築の建設サービス、EPC事業は、石油・ガスインフラ、発電所、石油精製、石油化学、鉱物などの開発、そしてプロパティ事業は、PT Adhi Persada Propertiを通じて、オフィスビル、アパート、ホテルの開発など多岐に事業展開しているのが注目ポイントです。

    PT Pembangunan Perumahan Tbk(ぺムバングナン・ペルマハン)


    インドネシアに拠点を置く建設エンジニアリング会社と投資サービスで有名な会社です。
    1953年にNV Pembangunan Perumahanとして設立され、日本政府の戦争補償に関連するプロジェクトを担当し、ホテルインドネシア、バリビーチホテル、アンバルクモパレスホテルとサムデラビーチホテルの建設を行いました。設部門と投資サービス部門の2つの部門で業務を展開。
    投資部門は、インフラストラクチャー、エネルギー、不動産などを行っています。

    PT Wijaya Karya Tbk(ウィジャヤ・カリヤ・ペルセロ)


    インドネシアに本拠を置く総合建設会社です。
    建設事業(土木工事、建築工事、ネットワークなどの電気機械工事、投資、無線、通信、計装)の他、投資案件の運用・保守、鉄道事業、一般港湾・特殊港湾事業、一般港湾および特定港湾の事業活動、 空港事業活動、物流事業、 経済特区の開発・運営(EPC)なども行っており、こちらも幅広い事業活動となっています。

    交通産業

    インドネシアは、17,000以上の島々が、東西約5,000km(アメリカ合衆国とほぼ同じ)、南北約1,900kmにわたり広がる世界最大の島嶼国家であり、人口は2億人を超え(世界第4位)、そのうち半数以上が全国土面積の約7%に過ぎないジャワ島に集中しています。
    2019年のNational Development Planning Board(国家開発企画庁、Bappenas)のデータによると、2020-2024年のインフラ開発の推定総予算は4億4700万米ドルと言われています。

    PT Garuda Indonesia Tbk(ガルーダ・インドネシア)

    主に商用航空事業ですが、旅行代理店、ケータリングサービス、ホテル、輸送、グランドハンドリング、予約セグメント、情報技術、航空機レンタルサービス、及びその他の事業活動も行っています。

    PT Jasa Marga Tbk(ジャサ・マルガ(ペルセロ))

    主な事業内容は、有料道路の建設・運営・保守に関する技術的な計画の立案、有料道路区域施設やその他の事業等。約13の有料道路を運営しています。

    銀行系


    他国の中銀と同様に金利政策などを行っています。
    また世界銀行が、インドネシアの2022年経済成長率を5.1%と予測しており、活性化しています。

    PT Bank Negara Indonesia Tbk(バンク・ネガラ・インドネシア)

    1946年7月5日に、インドネシア政府設立によるインドネシア最初の銀行として誕生しました。中央銀行としてインドネシア政府による最初の通貨を発行していることから、現在7月5日はインドネシアの銀行の日となっています。主に銀行事業を行うインドネシアを拠点とする会社で、銀行業務全般を行っています。国際銀行や海外支店も扱っています。

    PT Bank Rakyat Indonesia Tbk(バンク・ラクヤット・インドネシア)


    銀行事業を行う会社ですが、インドネシアの零細・中小企業及びマイクロファイナンスに注力しているのがポイントです。約18の地域事務所、約451の支店、582以上の出張所を運営し、インドネシア各地にネットワークを持っているのが強みです。

    PT Bank Mandiri Tbk(バンク・マンディリ(ぺルゼロ)

    こちらも銀行で事業を行う会社です

    ヘルスケア・医療

    インドネシアは世界第4位の人口で、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の中で最大の経済規模を誇るため、他の産業分野と同様に注目の分野でもある。

    PT Indofarma Tbk(インドファーマ)


    ヘルスケア事業を行うインドネシアを拠点とする会社。
    医薬品事業とその他の医療機器事業を主に、診断から医療機ジェネリック医薬品、店頭販売製品・食品、医療機器、非医療機器、家庭用健康製品を生産している。

    PT Kimia Farma Tbk(キミア・ファルマ)


    医薬品、医薬品原体、伝統的医薬品、化粧品などの生産を行う会社です。
    インドネシアで有名な、グルコカフ、ダイアジンク、オラセフ、キファロックス、マガシドサスペンションなどの薬を提供しています。

    鉄鋼業

    インドネシアの鉄鋼見掛け消費量は2050年に1億2500万トンに拡大し、中国、インドに次ぐ世界第3位の鉄鋼需要国と予想されています。

    PT Krakatau Steel Tbk(クラカタウ・スチール・ペルセロ)


    鉄鋼業を営む会社で、スポンジアイアン、スラブ、ビレット、熱延コイル、冷延コイル及び線材、各種鋼管、鉄筋及び鋼線、スクラップ等の鉄鋼製品の製造及び販売しています。

    PT Semen Indonesia Tbk(セメン・インドネシア・ペルセロ)


    インドネシア全土においてセメント、非セメント及びサービス生産者の分野に重点を置くインドネシアに拠点とする会社です。

    PT Aneka Tambang Tbk(アネカ・タムバング)


    ニッケル鉱、フェロニッケル、金、銀、ボーキサイト、石炭、その他の貴金属の探査、開発、加工など多様な鉱業および金属会社。

    PT Tambang Batubara Bukit Asam Tbk(ブキット・アサム)

    一般的な調査、探査、開発、処理、精製、輸送および取引、ならびに内部および外部のニーズのための特別な石炭港施設の管理してます。
    石炭埋蔵量の中で約68,777ヘクタールの鉱業許可がおりています。

    その他の分野

    PT PERMINDO

    インドネシア政府が株式を所有している国有の最大手石油・ガス関連会社です。

    インドネシアで4つの天然ガス液化基地の運営を行っています。新たな天然ガス資源の模索としてスラウェシ島のドンギ・スノロLNGプラントに三菱商事、韓国ガス公社と共同出資し、2015年8月に稼動させました。

    PT Timah Tbk(ペラト・ティマ・ヌサンタラ)


    ブリキを製造するインドネシアを拠点とする会社。

    PT Perusahaan Gas Negara Tbk (ペルサハーン・ガス・ネガラ)


    主に天然ガスの輸送・取引を行うインドネシアを拠点とする会社です。
    その他電気通信、パイプライン・ネットワークのサービス提供・建設・保守、建物管理、金融リースなど幅広くおこなっています。

    PT Telkom Tbk(テルコム・インドネシア)


    インドネシア政府の保有企業で、最大の通信企業です。ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所、インドネシア証券取引所に上場もしています。

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