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【物件情報あり】バリ島で1ヶ月滞在するのにおすすめの4つのエリア
世界的にリゾート地として有名なインドネシア・バリ島。インドネシアの国境も開き、今この島には世界中から観光客が押し寄せています。
アフターコロナの観光客の特徴として挙げられるのが、約1ヶ月ほど滞在する人が増えていることです。昨今のリモートワークの普及を受け、観光しながら働く「ノマドワーカー」たちが世界中から集っています。
今回は、インドネシア在住4年の私が、バリ島特派員として「1ヶ月間バリ島に滞在するのにオススメの4つのエリア」というテーマで、物件情報とあわせてご紹介していきます。
名前:S.S.
大学時代にインドネシアへの交換留学を経験。その後、バリ島を拠点に活動する企業に就職し、バリ島へ移住。これまで、ジャカルタに2年・バリ島に2年間暮らした経験を交えながら、バリ島の魅力や現地にいるからこそわかる情報を記事にしてレポートしていきます!
そもそもバリ島って何が魅力なの?
世界中で海外旅行が再開して以降、最も人が集まっている観光地の一つがバリ島です。
国籍・性別・年齢・宗教に関わらず、多くの人を魅了しています。
簡単にバリ島の魅力をご紹介します。
自然に囲まれた生活
なんといってもバリ島に来る人たちの目的は、ビーチ・田んぼ・滝・登山など、豊かな自然です。
ビーチに併設したおしゃれなレストランや、田園風景のなかにあるカフェなど、どこにいっても自然を感じることができます。
有名なのはビーチと棚田ですが、実はバリ北部には高原と活火山があり、ハイキングを楽しむこともできます。
また、中部には滝も多くあり、知る人ぞ知る人気スポットとなっています。
バリ島独自の宗教と文化
バリ島には、世界で唯一の独自の宗教と文化が根づいています。
バリで暮らす人の多くは、土着文化のアニミズムと、ヒンドゥー教が合わさった、バリ・ヒンドゥー教を信仰しています。
信仰する神様は、インドで広がっているヒンドゥー教と同じですが、それに加えて火や水など自然を崇拝することが大きな特徴です。
特に、「トリ・ヒタ・カラナ」という、人と人、人と神様、人と自然の3つの調和を大事にする思考は、社会・環境問題にあふれる現代社会において必要な考え方であると、世界中から注目を集めています。
アルコールと豚肉
インドネシアの人口の約90%は、イスラム教を信仰しています。
ですから、首都・ジャカルタでは、一般的なコンビ二やスーパーではアルコールは売っておらず、レストランや屋台では、豚肉を使った料理が基本ありません。
しかし、ここバリ島は、バリ・ヒンドゥー教のため、レストラン・コンビ二で気軽にビールやワインを買うことができますし、美味しい豚肉料理も楽しむことができます。
ジャカルタに住んでいると、「お酒が飲めない」「豚肉が食べれない」ということが、ストレスになったりしますが、バリ島まではその心配をする必要はありません!
物価が安い
インドネシアは、東南アジアで一番大きなGDPの国であり、毎年物価は上昇しています。
しかし、アメリカやヨーロッパの物価と比べると、圧倒的に安いです。
ホテルは1泊3000円を払えば、比較的キレイで、プール付きツインベッドの部屋に宿泊することができますし、バックパッカー向けのゲストハウスでは、500円でドミトリーに泊まることもできます。
食べ物も、地元の人たちが通う屋台やローカルレストランに行くと、1食200-300円ほどで美味しいバリ料理を食べることができます。
アクセスが良い
首都・ジャカルタからバリに行く場合、主な交通手段は飛行機です。約90分でジャカルタ〜バリを移動することができます。
往復の航空券の値段は、通常時で20,000円、安いときだと15,000円で買うことができます。東京〜沖縄の移動よりも、早く安いです。
日本からバリに向かう場合、ガルーダ・インドネシア航空が運行する直行便が一番便利です。約6時間半の移動でバリに着きます。
航空券の値段は約14万円と少しお値段が高いのがネックですが、その場合はフィリピンやマレーシア、ベトナム経由でのフライトが安いです。
おすすめな4つのエリア
1ヶ月という中期滞在の場合、バリ島内でおすすめのエリアが主に4つあります。それぞれ観光客で賑わう地域ですが、特徴やターゲットとしている層が異なります。
自分が望む体験ができる地域を選ぶことが、バリ島滞在を楽しむコツの一つです。
どこか一つのエリアに家を借りて、そこを拠点として他のエリアにも簡単に遊びにいくこともできます。
それでは、各エリアの特徴を簡単にご紹介していきます。
クタの特徴は、一言でいうと「THE・王道」。
昔からバリ島といえば、クタビーチや夜の繁華街で賑わうレギャン通りが有名です。
また、ギャラリアやビーチウォークなど、バリで一番大きいショッピングモールもあり、海外旅行に不慣れな人でも安心して楽しむことができるのが特徴です。
空港もクタに位置しており、アクセスがいいのも嬉しいポイントです。
夜遅くまで営業しているレストランやバー、西洋からの観光客が集まるナイトクラブなどが多くあり、夜の街としても知られています。夜出歩くのが好きな人は、行くところがたくさんあります。
一方で、路地裏に入るとアンダーグラウンドな雰囲気が広がっており、夜の治安は非常に良いとは言えません。
スリや置き引きには注意が必要です。
<こんな人におすすめ!>
・清潔で安心なショッピングモールで買い物・食事を楽しみたい
・ビーチでゆっくり夕日を楽しみたい
・レギャン通りでナイトクラブなどに通いたい
今、バリの中心地といえば「スミニャック・チャングー」エリアです。比較的新しく開発されたエリアで、クタから車で北に15分ほど移動した地域にあります。
特徴はなんといっても「おしゃれ!」。至るところにインスタ映えな、雰囲気がいいレストランやカフェが立ち並んでおり、コロナ禍でも国内観光客で賑わっていました。
観光客も多く、まるで、カリフォルニアのように、西洋人でごったがえしています。
スミニャックには、イケイケの若者が集まるビーチクラブが多数乱立しており、バリの夜の中心地はこのエリアと言えるでしょう。
シェアオフィス・コワーキングスペースなども多く、日中は多くのノマドワーカーたちがパソコンで仕事をする様子が広がっています。
チャングーは、サーファーの聖地とも言われてるエリアで、世界中からチャングーの波を目当てに人が集まります。
朝日の出とともにサーファーたちがビーチに集まり、8時頃にはたくさんのサーファーで溢れています。
また、雰囲気のよいウエスタンなカフェやレストランもたくさんあり、デートやスペシャルなディナーにぴったりなお店も多いです。
<こんな人におすすめ!>
・インスタ映えスポットをめぐりたい
・海外のイケイケな若者に混じって、ビーチクラブで楽しみたい
・サーファー / ノマドワーカー
サヌールは、「家族連れ・落ち着いた雰囲気を楽しみたい」人にぴったりなエリアです。
老舗ホテルがたくさん立ち並ぶエリアでもあり、昔からバリが好きな人達が集まっています。
近年ビーチの再開発も進み、ビーチ沿いの道路が整備され、ランニングやサイクリングを楽しむ人たちを多く見かけます。
家族連れでも入れる広めのレストランも多く、ゆったりとした雰囲気です。
サヌールのビーチでは日の出を見ることができ、朝からオープンしているカフェも多くあるなど、朝から活動したい人にはオススメです。
サヌールには、バリに住む日本人の子どもたちが通う補修校もあるなど、日本人が多く住んでいるエリアでもあります。
美味しい焼肉屋やお寿司など、日本食も楽しむことができます。
<こんな人におすすめ!>
・家族でゆっくりをバリを楽しみたい
・日の出を見ながらランニングやサイクリングを日課に暮らしたい
・現地の日本人コミュニティーと関わりを持ちたい
ウブドの特徴を一言で表すと、「文化と自然」。
このエリアには、もともとウブド王国があり、今でも王族が存在していたり、王宮があったり、バリの中でも独自の色濃い文化が根づいています。
他の地域では見ることができない、バリ・ヒンドゥー教のお祭りやセレモニーが毎日のように行われており、日常生活の中に伝統文化が組み込まれています。
ウブドの豊かな文化に恋に落ち、移住を決めた日本人女性もたくさんいます。
また、「食べて祈って恋をして」のロケ地となった田園風景が広がっており、田んぼに囲まれたカフェでゆっくりコーヒーを楽しんだり、読書をしたりするのがオススメです。
ヴィーガンやヨガの聖地としても知られており、自然派の人たちが多く滞在するエリアです。
<こんな人におすすめ!>
・独自の文化・芸術を楽しみたい
・田んぼに囲まれた空間でゆっくりしたい
・ヨギー・ヴィーガンの方々
1ヶ月暮らすのにかかる生活費
バリの物価が安いというのは前述の通りですが、近年ではインフレ傾向にあり、以前ほど安く楽しめなくなっている、という声もよく聞きます。
しかし、依然として海外のリゾートと比べると、断然お得な物価であると思います。
1ヶ月の滞在に必要な費用ですが、生活様式によって大きく異なりますので、あくまで概算として参考程度にご覧いただければと思います。
家賃:20,000-40,000円
食費:20,000-40,000円
移動費:5,000円
交際費:10,000-40,000円
雑費:5,000円
合計:60,000-130,000円
家賃:60,000-120,000円
食費:40,000-60,000円
移動費:20,000円
交際費:30,000-100,000円
雑費:20,000円
合計:170,000-320,000円
物件の見つけ方
バリ島に1ヶ月滞在するとなると、一番重要なことは「どんな家に住むのか」という点です。
バリには大きく分けて、ホテル・ゲストハウス・ヴィラ・アパート・下宿の5タイプの物件があります。
ホテル:1日だけの滞在から月貸しまで幅広く対応。値段もピンキリ
ゲストハウス:ドミトリーであれば、1泊500円から泊まれる宿もある
ヴィラ:まるごと棟貸しで滞在可。プール付き物件も多々あり
アパート:アパートの一室。日本とワンルームの部屋と同じ
下宿:コスと呼ばれる、地元の人達が住む狭い物件
では、1ヶ月滞在する物件をどこで探せばよいのか。大きく4つのパターンがあります。
オンラインホテルサイトで予約
Agoda、 booking.comなど通常のオンライン予約サイトで1ヶ月分予約をするのが、もっとも簡単でしょう。この場合、ホテルに長期滞在するという形になります。特に、英語やインドネシア語ができなくても、簡単に物件を見つけ、予約・支払いまでオンラインで済ませることができます。
Airbnbでみつける
Airbnb(エアビー・アンド・ビー)は、空き家の貸し借りのプラットフォームで、バリではよく使われています。特に、ホテルとしては登録していないヴィラなどを、Airbnbで見つけることができます。日本では民泊サービスとして有名ですが、バリではごく一般的に観光客の中でホテルに予約する感覚で使われています。
Airbnbの良い点は、とにかく物件数が多い点。各エリアに絞って検索すると、一人用の小さめのヴィラから、プール付きで大家族が滞在できるような大きなヴィラまで、物件数が豊富です。
さらに、1ヶ月など長く滞在する場合は、長期滞在割引などもあり、20%割引で滞在することも可能です。
Facebookグループに入る
これは、英語ができる人向けの中級コースですが、現地の物件を紹介するFacebookグループに入って、物件を探すこともできます。特にバリに在住の人たちは、Facebook
グループで見つけた物件に住んでいる人が多いです。
バリでは、ヴィラのオーナーが直接滞在者に貸すことも一般的です。直にオーナーさんとやりとりをして、物件見学をしたり、滞在することも多いです。
オンライン・プラットフォームのサービスでは見つからない物件を、安い値段でみつけることができるかもしれないのがFacebookグループです。各エリアごとに物件紹介のグループがあるので、気になっているエリアのグループに入ってみるのも良いでしょう。
Facebookで「Ubud housing」と検索すると、グループをみつけることができます。
歩いてみつける
バリの市内には、「Room Available(空き部屋があります)」と書いてある表示をたくさん目にします。エリアを絞って、現地で実際に物件を見ながら探したい、という人にはおすすめのやり方です。しかし、良い物件を見つけることができるかは運次第なので、万人受けする方法ではありません。英語もインドネシア語もできて、ローカルな人とやりとりができる上級者は、挑戦してもよいでしょう。
物件情報
それでは、実際にFacebookで見つけた物件をいくつかかいていきます。
①自然に囲まれた開放的なヴィラ
エリア:ウブド
物件タイプ:ヴィラ
家賃:120,000円 (Rp12,000,000)
特徴
・wifi、電気、週1クリーニング込み
②ビーチも近いプール付き一軒家
エリア:クタ
物件タイプ:ヴィラ
家賃:120,000円 (Rp12,000,000 )
特徴
・wifi、電気、週1クリーニング込み
③ビーチ企画のサーファーにオススメ物件
エリア:チャングー
物件タイプ:アパート
家賃:20,000円 (Rp 2,000,000)
特徴
・wifi,週1のクリーニング込み
・電気代は別
物件の情報は出会いなので、常にお目当て物件があるわけではありませんが、各グループで毎日5-10件ほどの投稿があるので、日頃からチェックしておくと良いでしょう。
バリ島での滞在で気をつけるポイント4点
物件も見つけて、実際にバリに来ることになった時に、注意するべきことが大きく4つあります。
- 家賃の契約
物件と決める際に、オーナーと論点になるのが、どこまでを滞在者がカバーするか、という点です。
電気・ガス・水(ウォーターサーバー)・お手伝いさんなど、どちらが何を払うかということを、事前に確認しておきましょう。
特に電気・ガス代の値段は、昨今急騰しているので、滞在者カバーの場合、その大まかな金額を把握しておくと、安心でしょう。
- VISA問題
日本からバリに滞在する際に、空港で「到着VISA」を取得する必要があります。
事前に日本での申請は不要で、空港の入国カウンターでRp 500,000(約5000円)で購入することが可能です。
滞在期間は、30日。
31日目の滞在は、オーバーステイとなり、罰金の対象になります。(1日の超過につき約Rp1,000,000)
また、罰金だけでは済まず、次回バリに来る際に支障を来す可能性があります。
入国日を1日目とカウントすることを忘れなければ、問題ないでしょう。
- 観光客プライス
バリ島は、世界中から観光客が集まるため、観光客目当ての値段設定が多くされています。
特にメインエリアでは、ふらっと立ち寄ったレストランで明らかに高い値段になっていることがあります。
レストランやカフェに入店する際には、事前にメニューを確認すると安心でしょう。
- 両替所での詐欺
こちらもメインエリアでよく見かけますが、路上にある両替所には注意が必要です。
一般の為替より明らかに良いレートを掲げている両替所は、換金の際にインドネシアルピアをごまかして換金するお店があります。
両替商が手品のように現金を渡す時にうまくお金を隠したりする手口が一般的です。
両替は、信用できるモールやホテルの中の両替所で行うのが無難です。
楽しく安全にバリ滞在を楽しむために、この4つの気をつけるべきポイントは抑えておきましょう。
最後に
バリの4つの人気エリアに絞って、物件情報を交えながら、1か月滞在するならおすすめの場所について紹介してきました。
長期滞在は、4泊5日など比較的短い期間バリ島に観光する体験とは全く異なるものになります。
「現地の暮らしを知る」「自然をゆっくり楽しむ」
「働きながら収入を得て、バリで暮らす」
などなど、いろいろな経験をすることができます。
ぜひ、自分の滞在したいエリアを見つけていただければ、嬉しいです。
バリ島特派員 S.S.