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(2023年2月23日付)インドネシア国内情勢PICK UP
(国内)
■インドネシアのルフット調整相は訪問先のオーストラリアでアルバニージー首相と会談し、同国からのリチウム輸入量を拡大したい考えを伝えた。電気自動車(EV)用リチウムイオンバッテリーの世界有数の生産国となるために、オーストラリアとの関係性を強化する。
■2024年2月14日に予定するインドネシア大統領選の投票まで1年を切った。各種世論調査で常に上位に位置する有力3候補の動きも活発になってきた。退任するジョコ大統領が進めてきた政策を継続するか否かが主要な争点になる。
(経済)
■インドネシア飲食品業者連合は、2023年の食品・飲料分野への投資額は92兆ルピア(約8100億円)に達するとの見通しを示した。産業省は、食品・飲料産業は新型コロナウイルスの流行や世界経済の先行きが不透明な中でも成長を維持していると指摘。2023年の食品・飲料分野の成長率は前年の4.9%を上回り6.25%になると予測している。
■インドネシアの中央統計局は2023年1月の輸出額が前年同月比16.4%増の223億1330万米ドル(約2兆9750億円)だったと発表した。前月比では6.4%減と、5カ月連続で前月割れとなった。輸入額は前年同月比1.3%増の184億4300万米ドルで、前月からは7.2%減少した。貿易収支は38億7030万米ドルの黒字だった。黒字幅は前月からわずかに縮小したが、33カ月連続で黒字を維持した。
■インドネシア中央銀行は政策決定会合で、政策金利を5.75%に据え置くと決めた。インフレを抑えるため、2022年8月から6カ月連続で利上げを続けてきた。物価上昇の速度が一服したほか景気減速への懸念もあり、金利を維持した。
■インドネシアのエリック国営企業相は国営企業の2022年決算で、純利益が総額303兆7000億ルピア(約2兆6400億円)だったと明らかにした。2021年の125兆ルピアから2.4倍に増える見通し。
■インドネシアのアグス産業相はイルメナイト(チタン鉄鉱)とシリカ(ケイ素の酸化物)の輸出を年内に禁止するよう提案していると明らかにした。
■インドネシアの配車・配送サービス大手ゴジェックと電子商取引(EC)大手トコペディアが経営統合したGoTOグループは調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が2023年第4四半期(10~12月)に黒字に転じるとの見通しを明らかにした。