インドネシアにいる人ならわかる!インドネシアあるあるポイント

    日本で長く暮らしていると、現地の人にしかわからない共感ポイントがいくつかあります。

    たとえば、通勤時間帯の満員電車や至る所にあるコンビニの利便性などは日本の生活の一部として深く根付いています。

    しかし、日本から出て海外で生活をすると必然的にカルチャーショックを受けます。それは、インドネシアも例外ではなく、この国独自の文化や地元の人々との交流は日本とは異なる魅力が存在しています。

    インドネシアで暮らす人たちにとっては「あ!これあるよね!」と共感できる瞬間は数多く存在します。これらを事前に知っているか否かでは、新しい環境にスムーズに適応するまでに大きな差がでてくることもあります。

    そこで今回のコラムでは、インドネシアへ行ったときに地元の文化にスムーズに溶け込むための「インドネシアあるある」をご紹介します。

    インドネシアあるある

    1.ジャム・カレット

     日本では時間厳守が当たり前のことが多く、公共交通機関や配送業者などの遅延があった場合、問題となることは珍しくありません。

    しかし、インドネシアには予定やアポイントメントが多少遅れても問題ないという「ジャム・カレット」という独特の時間概念があります。

    「ジャム・カレット」とは「時間はゴムのように伸びる」という意味であり、時間感覚の柔軟性を示しています。

    日常生活において、「ジャム・カレット」は暗黙の了解となっており、少しの遅れが生じても全く問題になりません。

    このような時間概念を持つようになった背景には、インドネシアの人々は時間を厳密に管理するよりも人間関係を重視するという価値観が根底にあります。

    日本人からすると「時間を守らないということこそが人間関係を壊してしまうのでは?」感じる方も少ないかもしれませんが、インドネシアにおいては時間を過度に厳しく管理することは人間関係や社会の調和を見出す行為と見なされてしまいます。

    もし、インドネシアで生活し仕事をする場合はこの時間概念がないと、現地の人とのトラブルの原因となりますので、ぜひ覚えておきましょう。

    2.オジェック

    オジェックとは、インドネシアで利用されているバイクタクシーのことです。

    車が進めない狭い路地や混雑した道でも素早く移動することができ、料金も比較的安いのが特徴です。

    特に、交通渋滞が頻繁に起こるインドネシアの都市部であるジャカルタなどでは、移動手段として非常に重宝されています。

    現地の人々にとって、このオジェックは重要な収入源となっています。運転手は自分のバイクを使って自由に働くことができるので、本業の人も副業の人も柔軟な働き方ができる点が魅力です。

    利便性が高く、地元の人たちにとってもオジェックは重要な存在ですが、利用する際にはいくつか気をつけたいポイントがあります。

    料金

    料金に関しては乗車前に運転手と交渉し、合意しておくことが重要です。交通状況や距離などによって料金が異なる可能性があるため、事前に料金について決めることで不要なトラブルを避けることができます。

    しかし近年では、アプリを使った配車サービスも登場したため、これらを利用することで自動に料金が計算されるようになり、比較的安心して利用できるようになりました。

    安全性

    オジェックを利用するときはヘルメットの着用は必須です。

    一般的には運転手が用意しているのですが、自分で用意しておくと安心です。

    また、運転手によっては安全性や快適性が損なわれる場合もありますので、配車アプリで事前に運転手の評価やレビューをチェックすることも大切です。

    3.インドミー

    インドミーとはインドネシア発祥のインスタント麺であり、その多様なフレーバーや手軽さから国内外から愛されています。日本でも海外の食材を取り扱っているスーパーで購入することができるので、気になった方はぜひ試してみてください。

    このインドミーは近年のインドネシアにおいて非常に重要な役割を果たしています。日本のインスタント麺でも同様のことが言えますが、低価格で手に入り調理も簡単なので学生や働く人々にとって、なくてはならない存在です。

    また、インドミーに地元の食材を加えてアレンジすることで、地域ごとの特徴が色濃く反映されます。

    例えば、ジャワ島では甘辛いケチャップマニス(甘い醤油)を加えることが一般的で、独特の甘味が加わります。さらに、目玉焼きと挙げたネギ、大豆の発酵食品のテンペを加えることで伝統的なジャワ料理に変身します。

    また、バリ島では海鮮を使ったアレンジが一般的です。新鮮なエビやイカを加え、レモン汁やレモングラスやコリアンダーなどのハーブを加えることで独自の味を確立しています。

    このようにインドミーは国民的な食事というだけでなく、各地域の特徴を反映させることができる料理であり、故郷の味を思い出させてくれる重要な食文化のアイテムなのです。

    4.パンチャシラ

    パンチャシラとは国民的ヒーローである初代スカルノ大統領によって提唱された、インドネシアの憲法の前文に述べられている建国5原則のことです。

    ①一神教

    インドネシア人はそれぞれが信仰する神を信じることができるけど、1つの神のみを信じることを強調しています。この考え方が基盤にあるおかげで、さまざまな宗教を信仰しているインドネシアではそれぞれの信仰を認め、尊重し合うことが一般的になっています。

    ②人道主義

    人間は皆平等であり、互いに尊重と礼節を持って接するべきであり、人種、民族、文化の差異を超えて、全ての人が公平に扱われるべきだという理念に基づいています。

    ③国民統一

    インドネシアは多様な文化や言語、民族からなる国家ですが、多様性があることを理解した上で、国民が一丸となり団結することができるための統一を目指しています。

    ④民主主義

    インドネシアでは日本と同様に選挙によって代表を選びます。日本と違う点は、大統領においても国民が直接投票によって選ぶことができます。

    これは何かを決めるときは、国民の意見に耳を傾け意思決定をすることを重視し、国民の意思が直接反映されることを目指しているからです。

    ⑤社会的公正

    インドネシアでは社会的、経済的不平等の解消するために全ての国民に足して公正な資源の分配と提供を行い、バランスの取れた社会が構築されることを目指しています。

    国民とパンチャシラ

    インドネシア国民にとって、この国家の基本原則であるパンチャシラは深く根付いています。インドネシア人は学校教育を通じて小さい頃からこれらの原則を学び、国民としての責任や重要性を理解するため、パンチャシラは国民が共通して持っている価値観の一部となっています。

    また、インドネシアの文化や歴史を理解するにはこの基本原則への理解が必要不可欠でありインドネシアでビジネスを行う場合は、しっかりと理解を深めることが重要です。

    5.ワルン

    ワルンとは、インドネシア文化の日常生活に欠かせない地元の小さな食堂や屋台のことです。これらは至る所にあり、地元の料理を手頃な価格で提供することで知られています。

    伝統的なインドネシア料理であるナシゴレン、ミーゴレン、サテなどをはじめ、地域の特色を生かした地元の食材を使用した現代的なアレンジが加わった料理などが提供されています。

    手頃な価格も魅力の1つであり、低価格で質の良い食事をすることができる場所であるということは労働者や家族連れ、学生など幅広い層から支持される理由でもあります。

    さらに、ワルンはただの食事をするだけの場ではなく、地域コミュニティとして重要な集いの場所という側面も持っています。多くの場合、家族経営であるため、温かみがあり家庭的な雰囲気があるため、地元の人たちが集まり日常的な会話などを楽しむ場所でもあります。

    インドネシアを訪れた外国人にとっては、インドネシアの食文化を直接体験できる場であり、地元の人々と会話を楽しみながら食事をすることで、現地の文化をより深く理解することができます。

    ですが、ワルンで食事をする際には気をつけたいポイントがいくつかあります。

    まずは衛生面です。ワルンはとても小規模な食堂や屋台なので、明確な衛生基準がありません。そのため利用する前に「清潔であるか」「食材が新鮮か」など最低限のチェックは必要です。

    また、インドネシアでは水道水の水の飲用は推奨されていません。ペットボトルの水を利用するか、沸騰させたものを飲むようにしましょう。氷においても、水道水から作られたものをうっかり摂取してしまうと体調不良の原因となります。判断が難しい場合はできるだけ提供されたものではなく、持参した水を飲むようにしましょう。

    さらに、辛さのレベルを確認することも忘れないようにしましょう。インドネシア料理は辛いことが多いため、辛いものが苦手な人は注文時に「辛さを控えめで」と伝えておくと安心です。

    このようなポイントを意識すれば、食事を安全に楽しむことができるので、ぜひインドネシアを訪れた際はワルンを利用してみてくださいね。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    今回のコラムではインドネシアで暮らしたことがある人なら誰でも「あ!これあるよね!」と共感できるテーマをご紹介しました。

    これらの要素は、これからインドネシアでビジネスを行おうと考えている方にとって、インドネシアに住む人々の生活や価値観を深く理解するために重要な鍵となります。


    私たちは日本企業のインドネシアへの進出を10年に渡りサポートしてきた経験に基づき、常にアンテナを張り、現地の最新情報が常に入ってきているため、インドネシアにおける文化や生活習慣の違いなど、理解するために必要な情報を提供することも可能です。

    もし、インドネシア進出をご検討の企業様はぜひ一度お気軽にお問合せください。

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